自動運転専用道路ができるって本当!?「自動物流道路」につながる実証実験開始!
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株式会社クリエイティブ・ラボ
更新日:2026-11-01 13:09
カテゴリー:
クリコラ 〜 CREATIVE LAND 建設コラム 〜
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更新日:2026-11-01 13:09
自動運転専用道路ができるって本当!?「自動物流道路」につながる実証実験開始!
この記事をまとめると?
・国土交通省は、荷物を自動で運ぶ専用の道「自動物流道路」の実用化に向け、実証実験を始めると発表しました。[1]
・つくばではタクシー型の実験車、成田では磁石の力で動く搬送用の台車を使い、走り方を確かめます。[2]
・建設会社も、実験場所や走行を助ける設備を整える仕事で参加しています。[2]
・つくばではタクシー型の実験車、成田では磁石の力で動く搬送用の台車を使い、走り方を確かめます。[2]
・建設会社も、実験場所や走行を助ける設備を整える仕事で参加しています。[2]
自動運転専用道路ができるって本当!?
「運転席に誰もいないタクシー」に、東京で乗れる日が近づいています。GO、Waymo、日本交通の3社は2026年9月、2027年中に東京で完全無人走行による商用タクシーの運行を目指すと発表しました。※2[5]
人を運ぶ自動運転が実用化へ向かう一方、荷物を運ぶ分野では、自動で走る機器のために「専用の道」をつくる構想が進んでいます。[1]
高速道路の脇を、荷物を積んだ無人の台車が次々と走っていく。そんな光景が、将来見られるかもしれません。
国が進めているのは、荷物を自動で運ぶ専用の道をつくる「自動物流道路」という構想です。高速道路の路肩や地下などを活用し、物流拠点どうしを結ぶことが検討されています。[3]
では、何が走るのでしょう。自動運転の車? それとも、空港でスーツケースを運ぶベルトコンベヤのようなもの?
実は、運ぶ仕組みはまだ一つに決まっていません。いま、その候補となる技術を確かめる実験が進められようとしています。国土交通省は、2026年10月28日から実証実験を始めると発表しました。[1][3]
人を運ぶ自動運転が実用化へ向かう一方、荷物を運ぶ分野では、自動で走る機器のために「専用の道」をつくる構想が進んでいます。[1]
高速道路の脇を、荷物を積んだ無人の台車が次々と走っていく。そんな光景が、将来見られるかもしれません。
国が進めているのは、荷物を自動で運ぶ専用の道をつくる「自動物流道路」という構想です。高速道路の路肩や地下などを活用し、物流拠点どうしを結ぶことが検討されています。[3]
では、何が走るのでしょう。自動運転の車? それとも、空港でスーツケースを運ぶベルトコンベヤのようなもの?
実は、運ぶ仕組みはまだ一つに決まっていません。いま、その候補となる技術を確かめる実験が進められようとしています。国土交通省は、2026年10月28日から実証実験を始めると発表しました。[1][3]
つくばでは、タクシー型の車で実験!
まず、茨城県つくば市の国土技術政策総合研究所。実験用トンネルなどで使うのは、街で見かける「JPN TAXI」をベースにした自動運転実験車3台です。[2]
タクシーで荷物を運ぶ未来に決まった、という意味ではありません。今回は、この車両を使って、複数台が続けて走ったり、すれ違ったりできるかを確かめます。※1[2]
前の車とどれくらい間隔を空けるのか。すれ違うには、どれくらいの道幅が必要なのか。車を走らせる実験が、専用道路の形を考える手がかりになります。[2]
大成建設など3社が参加し、大成建設が実験全体をまとめ、大成ロテックが車の位置把握を助ける設備を設置します。車両の技術と、道路側の工夫を組み合わせて試すのです。[2]
タクシーで荷物を運ぶ未来に決まった、という意味ではありません。今回は、この車両を使って、複数台が続けて走ったり、すれ違ったりできるかを確かめます。※1[2]
前の車とどれくらい間隔を空けるのか。すれ違うには、どれくらいの道幅が必要なのか。車を走らせる実験が、専用道路の形を考える手がかりになります。[2]
大成建設など3社が参加し、大成建設が実験全体をまとめ、大成ロテックが車の位置把握を助ける設備を設置します。車両の技術と、道路側の工夫を組み合わせて試すのです。[2]
成田では、磁石の力で台車を動かす!
もう一つは、11月19~25日に予定されている、成田空港の施設を使った実験です。[1]
こちらで使うのは、荷物を載せる搬送用の台車「トレイ」3台。Cuebusが倉庫向けに開発してきた搬送技術を使います。[2][4]
まず、電気を流すと磁力を生む「コイル」を内蔵した専用タイルを床の上に敷き、台車の通り道をつくります。タイルのコイルに電気を流すと、台車に取り付けた永久磁石との間に力が働き、その上の台車が動く仕組みです。[2]
面白いのは、台車自体にモーターもバッテリーも積まないこと。走らせる装置をタイルに組み込むことで、台車ごとの充電が不要になります。[2][4]
実験では、この台車を複数台動かし、すれ違いや合流などを試します。自分のモーターで走る車両に加え、専用タイルから磁力を受けて進む台車も、荷物の運び方の候補なのです。[2]
この実験には千葉県や成田国際空港、Cuebusなどが参加し、大林組が実験環境を整えます。専用タイルを敷き、台車を走らせて試せる場所をつくることも、建設会社の仕事です。[2]
※実験日程は予定です。国交省の案内は報道関係者向けで、一般向けの見学募集ではありません。[1]
こちらで使うのは、荷物を載せる搬送用の台車「トレイ」3台。Cuebusが倉庫向けに開発してきた搬送技術を使います。[2][4]
まず、電気を流すと磁力を生む「コイル」を内蔵した専用タイルを床の上に敷き、台車の通り道をつくります。タイルのコイルに電気を流すと、台車に取り付けた永久磁石との間に力が働き、その上の台車が動く仕組みです。[2]
面白いのは、台車自体にモーターもバッテリーも積まないこと。走らせる装置をタイルに組み込むことで、台車ごとの充電が不要になります。[2][4]
実験では、この台車を複数台動かし、すれ違いや合流などを試します。自分のモーターで走る車両に加え、専用タイルから磁力を受けて進む台車も、荷物の運び方の候補なのです。[2]
この実験には千葉県や成田国際空港、Cuebusなどが参加し、大林組が実験環境を整えます。専用タイルを敷き、台車を走らせて試せる場所をつくることも、建設会社の仕事です。[2]
※実験日程は予定です。国交省の案内は報道関係者向けで、一般向けの見学募集ではありません。[1]
未来の物流を支える、道づくりと技術開発
こうした機器を使って荷物を運ぶには、通り道の工事にも工夫が必要です。
例えば、橋の上に専用の道を追加するなら、橋を広げるために橋脚や基礎の大規模な補強が必要になる場合があります。高速道路の出入り口などでは一般の車の進路と交差するため、どう通すかも考えなければなりません。[3]
地下につくる方法にも、掘削費や掘り出した土の処理という課題があります。地上では、工事中の通行規制によって工期が延びる可能性も指摘されています。国のとりまとめは、こうした施工上の課題を具体的に挙げています。[3]
制度面にも検討事項があります。国交省の検討会では、専用の道を「道路そのもの」として整備するのか、道路に設ける設備として扱うのかなど、道路法上の位置づけも論点になりました。位置づけや事業の形によって、設置・管理、許可、費用負担などの整理が変わってくるためです。※3[6] また、荷物を受け渡す拠点を新しく設ける場合は、都市計画法などによる土地利用の規制も考慮する必要があります。[3]
完成後にも、建設の技術が必要になります。24時間動く物流をできるだけ妨げずに点検・補修を続けるため、国のとりまとめは、省人化・自動化されたメンテナンス技術の開発にも取り組むべきだとしています。[3]
今回の実証でも、建設会社が道路設備の新しい働きを試します。鹿島建設などのグループは、搬送路に敷いた光ファイバーで落下物などの異常を検知する計画です。車両と道路の設備が協力して、安全な走行を支えようとしています。[2]
どこに道をつくり、どんな設備で支え、どう手入れを続けるか。自動物流道路は、土木工事とデジタル技術を組み合わせる、建設の新しい挑戦でもあるのです。
例えば、橋の上に専用の道を追加するなら、橋を広げるために橋脚や基礎の大規模な補強が必要になる場合があります。高速道路の出入り口などでは一般の車の進路と交差するため、どう通すかも考えなければなりません。[3]
地下につくる方法にも、掘削費や掘り出した土の処理という課題があります。地上では、工事中の通行規制によって工期が延びる可能性も指摘されています。国のとりまとめは、こうした施工上の課題を具体的に挙げています。[3]
制度面にも検討事項があります。国交省の検討会では、専用の道を「道路そのもの」として整備するのか、道路に設ける設備として扱うのかなど、道路法上の位置づけも論点になりました。位置づけや事業の形によって、設置・管理、許可、費用負担などの整理が変わってくるためです。※3[6] また、荷物を受け渡す拠点を新しく設ける場合は、都市計画法などによる土地利用の規制も考慮する必要があります。[3]
完成後にも、建設の技術が必要になります。24時間動く物流をできるだけ妨げずに点検・補修を続けるため、国のとりまとめは、省人化・自動化されたメンテナンス技術の開発にも取り組むべきだとしています。[3]
今回の実証でも、建設会社が道路設備の新しい働きを試します。鹿島建設などのグループは、搬送路に敷いた光ファイバーで落下物などの異常を検知する計画です。車両と道路の設備が協力して、安全な走行を支えようとしています。[2]
どこに道をつくり、どんな設備で支え、どう手入れを続けるか。自動物流道路は、土木工事とデジタル技術を組み合わせる、建設の新しい挑戦でもあるのです。
「荷物が届く毎日」を、道から支える
この構想の背景には、トラックの運転手不足があります。拠点間の輸送を自動化して、人手が少なくなっても荷物を運べるようにすることが狙いです。[3]
例えば、ある拠点から別の拠点までを専用の搬送機器が担当し、その前後をトラックにつなぐ。自動物流道路は、こうした物流の一部を担うことが想定されています。家の玄関まで台車が来る構想とは、受け持つ区間が違います。[3]
実用化に向けては、機器が安全にすれ違える通り道や、荷物を受け渡す場所も必要になります。[3]
必要な物が、必要な場所へ届く。その毎日をこれからも続けるために、車両を開発する人と、道や設備をつくる人が、一緒に未来の運び方を探っています。
例えば、ある拠点から別の拠点までを専用の搬送機器が担当し、その前後をトラックにつなぐ。自動物流道路は、こうした物流の一部を担うことが想定されています。家の玄関まで台車が来る構想とは、受け持つ区間が違います。[3]
実用化に向けては、機器が安全にすれ違える通り道や、荷物を受け渡す場所も必要になります。[3]
必要な物が、必要な場所へ届く。その毎日をこれからも続けるために、車両を開発する人と、道や設備をつくる人が、一緒に未来の運び方を探っています。
補足注釈
※1 つくばの車両は自動運転の制御などを確かめるための実験車です。将来の物流専用車両の形が決まったことを示しません。国交省の公表日程は10月28日~11月2日、11月10日で、この全日程に毎日実験を行うという意味ではありません。[1][2]
※2 正式な開始時期は、安全性の確認や必要な許認可の取得を経て決まります。自動運転レベル4は、定められた条件の下でシステムが運転を担うものです。3社の発表は将来の商用運行目標であり、本記事の自動物流道路の実証実験とは別の取組です。[5]
※3 2025年5月の検討会資料では、「道路本線」「道路の附属物」「占用物件」という整理が示されています。「占用」は、事業者などが道路に施設を設け、継続して道路を使うことを指します。本文は検討事項を紹介するもので、具体的な法改正や適用区分が確定したことを意味しません。[6]
※2 正式な開始時期は、安全性の確認や必要な許認可の取得を経て決まります。自動運転レベル4は、定められた条件の下でシステムが運転を担うものです。3社の発表は将来の商用運行目標であり、本記事の自動物流道路の実証実験とは別の取組です。[5]
※3 2025年5月の検討会資料では、「道路本線」「道路の附属物」「占用物件」という整理が示されています。「占用」は、事業者などが道路に施設を設け、継続して道路を使うことを指します。本文は検討事項を紹介するもので、具体的な法改正や適用区分が確定したことを意味しません。[6]
参考資料・ニュース
参照日:いずれも2026年10月29日。
[1] 国土交通省「令和8年度自動物流道路の社会実装に向けた実証実験について」(2026年10月20日)
使用箇所:開始発表、会場と日程、取材対象。
https://www.mlit.go.jp/report/press/road01_hh_002159.html
[2] 国土交通省「実証実験計画概要について」(上記発表に掲載)
使用箇所:誌面25~30頁の大成建設グループの役割、JPN TAXI 3台、走行・幅員検証。誌面33~36頁の成田の実験、コイルタイル・トレイ3台、大林組の実験環境整備。追記は誌面38~39頁の鹿島建設グループの役割、光ファイバー敷設・落下物等の異常検知。
https://www.mlit.go.jp/road/content/002026547.pdf
[3] 自動物流道路に関する検討会/国土交通省「自動物流道路のあり方 最終とりまとめ」(2025年7月31日)
使用箇所:構想の定義、搬送方式の候補、道路空間の活用、輸送力不足への対応、拠点間輸送と荷物の受渡し。追記は誌面9頁の橋脚・基礎の補強、通行規制、地下工事費・掘削残土、拠点の土地利用規制、省人化・自動化したメンテナンス技術開発。
https://www.mlit.go.jp/road/ir/ir-council/buturyu_douro/pdf/sai-honbun.pdf
[4] Cuebus株式会社「CUEBUSとは」(公開日記載なし)
使用箇所:倉庫向け搬送技術、床面側にリニアモータユニットを設置し、移動する棚側はモーター・バッテリーレスとする構成。台車ごとのバッテリー充電が不要であることは、この構成に基づく説明。
https://cuebus.jp/cuebus/
[5] GO株式会社「GO、Waymo、日本交通 自動運転タクシー商用化の実現に向けて合意 2027年中に国内初の完全無人タクシー運行を目指す」(2026年9月15日)
使用箇所:3社の合意、2027年中の東京での商用運行目標、安全性確認と必要な許認可取得後に正式な開始時期を決定すること。運行開始済みとは記述しない。
https://goinc.jp/news/pr/2026/09/15/6pzjypdxzuza8kawb2ocfg/
[6] 国土交通省 第9回自動物流道路に関する検討会・資料4「自動物流道路の実装に向け整理すべき制度的な論点(道路法)」(2025年5月28日)
使用箇所:誌面1頁(PDF2枚目)、道路本線・道路の附属物・占用物件の整理、設置者・目的により法的性質が変わり得ること、民間事業者による整備・運営と費用負担等の制度比較。検討資料であり、事業全体の法的区分が決定したという扱いにはしない。
https://www.mlit.go.jp/road/ir/ir-council/buturyu_douro/pdf09/05.pdf
[1] 国土交通省「令和8年度自動物流道路の社会実装に向けた実証実験について」(2026年10月20日)
使用箇所:開始発表、会場と日程、取材対象。
https://www.mlit.go.jp/report/press/road01_hh_002159.html
[2] 国土交通省「実証実験計画概要について」(上記発表に掲載)
使用箇所:誌面25~30頁の大成建設グループの役割、JPN TAXI 3台、走行・幅員検証。誌面33~36頁の成田の実験、コイルタイル・トレイ3台、大林組の実験環境整備。追記は誌面38~39頁の鹿島建設グループの役割、光ファイバー敷設・落下物等の異常検知。
https://www.mlit.go.jp/road/content/002026547.pdf
[3] 自動物流道路に関する検討会/国土交通省「自動物流道路のあり方 最終とりまとめ」(2025年7月31日)
使用箇所:構想の定義、搬送方式の候補、道路空間の活用、輸送力不足への対応、拠点間輸送と荷物の受渡し。追記は誌面9頁の橋脚・基礎の補強、通行規制、地下工事費・掘削残土、拠点の土地利用規制、省人化・自動化したメンテナンス技術開発。
https://www.mlit.go.jp/road/ir/ir-council/buturyu_douro/pdf/sai-honbun.pdf
[4] Cuebus株式会社「CUEBUSとは」(公開日記載なし)
使用箇所:倉庫向け搬送技術、床面側にリニアモータユニットを設置し、移動する棚側はモーター・バッテリーレスとする構成。台車ごとのバッテリー充電が不要であることは、この構成に基づく説明。
https://cuebus.jp/cuebus/
[5] GO株式会社「GO、Waymo、日本交通 自動運転タクシー商用化の実現に向けて合意 2027年中に国内初の完全無人タクシー運行を目指す」(2026年9月15日)
使用箇所:3社の合意、2027年中の東京での商用運行目標、安全性確認と必要な許認可取得後に正式な開始時期を決定すること。運行開始済みとは記述しない。
https://goinc.jp/news/pr/2026/09/15/6pzjypdxzuza8kawb2ocfg/
[6] 国土交通省 第9回自動物流道路に関する検討会・資料4「自動物流道路の実装に向け整理すべき制度的な論点(道路法)」(2025年5月28日)
使用箇所:誌面1頁(PDF2枚目)、道路本線・道路の附属物・占用物件の整理、設置者・目的により法的性質が変わり得ること、民間事業者による整備・運営と費用負担等の制度比較。検討資料であり、事業全体の法的区分が決定したという扱いにはしない。
https://www.mlit.go.jp/road/ir/ir-council/buturyu_douro/pdf09/05.pdf
筆者情報
■氏 名:亀井 聡
■会 社 名:株式会社クリエイティブ・ラボ
■所属・役職:ディレクター
■企業ページ:https://creative-land.jp/company-detail/3
■コラム公開日:2026/10/30
■コラム更新日:2026/10/30
■会 社 名:株式会社クリエイティブ・ラボ
■所属・役職:ディレクター
■企業ページ:https://creative-land.jp/company-detail/3
■コラム公開日:2026/10/30
■コラム更新日:2026/10/30